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白煙を上げて燃え広がり、集落に迫る山林火災=2025年2月27日午前9時44分、岩手県大船渡市赤崎町合足、朝日新聞社機から、吉田耕一郎撮影
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 避難所の一つとなっている大船渡市の越喜来(おきらい)小学校には、27日朝から続々と支援物資が運ばれてきた。マットレス26個を運んだ地元の会社員岩川健太郎さん(62)は、「避難所をまわって何が足りないかを聞いて買ってきた。会社の仲間たちと手分けして支援している」と語った。

 米ハワイ出身のランス・レーンさん(66)は、毛布や紙おむつ、靴下、おもちゃなどを軽トラックに山積みして、自宅がある青森県おいらせ町から3時間、車を走らせてやってきた。「いてもたってもいられなかった。避難先で不便な思いをしている人たちの少しでも助けになれば」と話す。

 大船渡市社会福祉協議会では、ボランティアセンターの設立に向けて準備中だ。鎮火が確認されるまでは、安全面からボランティアの受け入れは見送っているという。佐々木毅事務局長は「市内の人たちを中心に『何かできることはないか』という問い合わせがあるので、ボランティアを希望する人たちのリストを作成中だ。鎮火後に被災現場からのニーズを聞きながら、支援ができれば」と語る。

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